さまざまな活動内容をビジュアルに見ていただくためのページです。
◆八ッ場ダム【11月15日】
≪やんば館≫
「やんば館」は、平成11年4月30日にオープンしました。八ッ場ダムのために水没する長野原の方々の半世紀近くにわたるご苦労と、ダムの必要性を理解していただくために開館しました。
八ッ場ダム建設に至る歴史やダムの役割などがわかりやすく展示紹介されています。
やんば館正面玄関
◆八ッ場ダム【11月15日】
≪やんば館にて説明を受ける≫
やんば館2階の会議室において、八ッ場ダムの現在の工事の進捗状況について、説明をしていただきました。
その後、マイクロバスに乗り換えて現地で案内をしていただきました。
八ッ場ダム工事事務所長より説明を受ける
◆八ッ場ダム【11月15日】
≪仮排水トンネルについての説明≫
八ッ場ダムは、吾妻川をせき止めて造りますが水が流れている状態ではコンクリートが打設できませんので、川の水を迂回させるためのトンネルを掘らなければなりません。
これを仮排水トンネルといいます。
ダム完成後は、トンネルは閉塞されます。
ここがダム本体ができるところです
◆八ッ場ダム【11月15日】
≪仮排水トンネル≫
八ッ場ダムは、昭和22年のカスリーン台風により大被害が出たため、利根川上流にダムを築いて下流部の洪水被害の軽減と、合わせて利水を図る目的で計画されました。
仮排水トンネルの排水口です
◆八ッ場ダム【11月15日】
≪吾妻渓谷≫
長野原町にある吾妻渓谷は、関東の耶馬渓と称されています。
急峻な渓谷は、紅葉の時期を若干過ぎていましたが素晴らしい景色でした。
この渓谷美を残したいという考えから、最初の計画位置から600m上流にダムがつくられることになりました。
五県連合の会長(白戸古河市長)とともに
◆八ッ場ダム【11月15日】
≪移転代替地についての説明≫
川原湯地区には現在5軒の温泉旅館があります。ダムができると水没してしまいます。そのため温泉ゾーン代替地の整備もされます。
また、現在の吾妻線の「川原湯温泉駅」も水没しますので、付替えられる吾妻線に新たに駅ができる計画です。
川原湯地区の移転代替地の説明
◆八ッ場ダム【11月15日】
≪川原畑地区≫
吾妻川をはさんで川原湯地区の対岸に「川原畑地区」があります。工事中の湖面1号橋で結ばれることになります。
この地区の方々は、自分たちが移転する前に神社を移転させてほしいという願いから、ヘリコプターを使って最初に神社を移転させました。
川原畑地区の移転状況
◆八ッ場ダム【11月15日】
≪水没するJR吾妻線≫
上を走るのが付替国道145号線です。
現在のJR吾妻線を列車が走っています。
その下が「やんば館」と現在の国道145号線です。
水没するJR吾妻線(手前の「やんば館」も水没します)
◆八ッ場ダム【11月15日】
≪JR第2吾妻川橋梁≫
JR吾妻線は約10㎞にわたって付替られます。
吾妻川を渡って反対側に付替られますが、ほとんどがトンネルとなります。
勾配が1,000分の27、半径600mというむずかしい設計の橋梁だそうです。
急カーブの橋梁です
◆八ッ場ダム【11月15日】
≪ダム湖について≫
ダムに沈む家の基礎などのコンクリート構造物は、原則としてそのまま残します。
しかし、樹木などは、そのままにしておくと流木となってダムに押し寄せてしまいますので、全て伐採されます。
ダムに沈む木々は伐採されます
◆八ッ場ダム【11月15日】
≪不動大橋≫
この橋は、民主党政権に代わったときには工事中でしたが、現在では完成して通行できるようになりました。「不動大橋」と名付けられました。
これまで水没後の住民の生活再建を図るため、幾多の困難を乗り越えてここまで来ました。
それをいきなり中止にするといわれても、これまでの関係者の皆様の努力を踏みにじるようなものであると感じました。
1日も早く完成をさせて、利根川流域の治水と利水が図られるように切望いたします。
不動大橋
◆品木ダム水質管理所【11月16日】
≪中和事業について≫
白根山やその周辺から流れ出す湯川、大沢川万座川などは、昔から強い酸性(PH2.1~2.3)の川として恐れられてきました。生き物もすめないばかりか、鉄やコンクリートも溶かしてしまいます。
品木ダムは、吾妻川へ流れ込む強い酸性の水を中和するために、昭和40年に造られました。
洪水調整ではなく、中和することによってできた生成物を貯めるためのダムです。
品木ダム水質管理所にて説明を受ける
◆品木ダム水質管理所【11月16日】
≪コンクリートの劣化の様子≫
中和前の酸性の川の水に浸けておいたコンクリートの状態です。30日経つとかなり劣化してしまいます。
30日後にはこのようになってしまいます
◆品木ダム水質管理所【11月16日】
≪館内の様子≫
中和事業の目的と仕組みについて展示されていました。
中和事業は、豊かな環境と暮らしを守るために24時間、1年中休むことなく続いています。中和事業により、死の川「吾妻川」はよみがえり、魚が住めるようになりました。
今回の研修で上流部においても、このようなたゆまぬ努力がなされているということを知りました。感謝申し上げます。
中和事業の目的としくみ