さまざまな活動内容をビジュアルに見ていただくためのページです。
◆台風12号被害
≪9月2日(金)≫
台風12号は、各地に大きな被害をもたらしました。
台風の進みが遅かったため、近畿地方では、大雨が長い時間降り続き、想像を絶する被害が出ているところもあります。
利根川の上流でも大雨が降り、向堀川の樋管では、6m近くまで水位が上昇しました。
大山沼湛水防除機場(除塵機)に流れ着いた大量のゴミ
◆台風12号被害
≪向堀川(前林付近)≫
9月2日、午前4時~5時頃にかけて上流で大雨が降り、一気に増水しました。
8月、草刈りをしたところでしたので、刈り取った草が一気に流れてきました。
水位が上がっている向堀川
◆台風12号被害
≪稲刈り前の水稲≫
排水路から逆流して水田に水が流れ込んできました。
大山沼土地改良区が、古河市から委託を受けて湛水防除機場の維持管理をしています。
ポンプをフル稼働して排水に努めました。
冠水しないように必死で排水しました
◆台風12号被害
≪向堀川のゲート≫
向堀川は、上流は小山市の南部まで達し、その流域面積は約3,000haあります。
普段は利根川に自然流下していますが、利根川の水位が3.2m以上になると逆流してきます。
9月1日より利根川が増水し、ゲートが閉まっていますので、そのままでは、溢れてしまいます。
このゲートを開けてポンプにより強制排水しなければなりません。
ゲートを開けたところ
◆台風12号被害
≪ゲートから流れる向堀川の水≫
向堀川の水を、中央排水路に落として湛水防除機場でくみ上げます。
滝のように流れ落ちてくる地区外の雨水をポンプで強制排水しています。
まるで滝のようです
◆台風12号被害
≪ゴミ揚げ≫
向堀川のゴミが一気に流れてきてしまいました。
ユンボと2tのダンプトラックを借りて、役員と職員で必死で片づけました。
ユンボで片づけているところ
◆台風12号被害
≪ゴミ揚げ≫
貯まったごみの置き場がなくなってしまいましたので、ダンプで運び出しました。
トラクターで片づけているところ
◆台風12号被害
≪ゴミ揚げ≫
コンベヤーに引っかかってしまったゴミを、取り除かなければなりません。
コンベヤーのゴミをかきだします
◆台風12号被害
≪ゴミ揚げ≫
2tのダンプと土地改良区の軽のダンプで片づけました。
ダンプへの積み込み
◆台風12号被害
≪向堀川排水樋管の水位計≫
利根川の水位と向堀川の水位が分かります。
向堀川は国土交通省の栗橋の観測点より下流に位置しているため、栗橋の水位より約40センチメートル位高くなります。
左・利根川587㎝ 右・向堀川185㎝
◆台風12号被害
≪向堀川樋管と増水した利根川≫
利根川は、上流での大雨で6メートル近くまで増水しました。
川幅いっぱいに水が来ると恐ろしくなります。
今年は、東日本大震災により堤防内に見えない亀裂が入っているかもしれないので特に注意が必要です。
6m近くまで増水した利根川
◆台風12号被害
≪湛水防除機場ポンプに雨漏り≫
昭和36年9月の豪雨災害で利根川の左岸地区の水田は、甚大な被害を受けました。(大山沼土地改良区は、約3分の2が収穫皆無)
上流部が都市化されたこともあり、一気に水が押し寄せてくるようになりました。
このような豪雨による災害を防止するため、昭和44年に湛水防除機場が整備されました。
(1,300mmのポンプが4台で14t/秒の排水能力があります。)
2号機上部より雨漏りが(モーターは500馬力です)
◆台風12号被害
≪傷んだベルトコンベヤー≫
大量のゴミを一気に処理したためベルトコンベヤーの両側のゴムのスカートが傷んでしまいました。
職員も6日間泊まり込みで排水作業にあたってくれました。おかげで大きな被害にならなくてすみました。
これから稲の収穫時期を迎えますが、平穏な日が続いて欲しいと願っています。
なお、放射能検査の結果、古河産の米からは検出されませんでした。
除塵機のゴミを運ぶベルトコンベヤー