さまざまな活動内容をビジュアルに見ていただくためのページです。
◆夏祭りで賑わう松島湾【7月16日】
≪志波彦神社≫
塩釜、志波彦神社の夏の大祭が行われており松島湾は、祭り一色でした。
瑞巌寺の参道に押し寄せた津波は、70㎝程でした。松島の島々が津波を受け止めたためです。
松島湾は、祭り一色でした
◆塩釜神社の前で
≪記念撮影≫
夏の大祭が行われており、市内はお祭りでたいへん盛り上がっていました。
【東日本大震災では】~円通院の語り部より
1.まさかこんな大津波が来るとは想像もしなかった。(海岸から少し離れたところの人が逃げ遅れた。)
2.寒かったため、窓を閉めていて防災無線が聞こえなかった。
3.家の中の片づけを始めてしまった。
4.近くに逃げられる高台や建物がなかった。
これらのことがが犠牲を大きくしたと思います。
塩釜神社の前にて
◆亘理土地改良区にて研修【7月17日】
≪三品理事長挨拶≫
ようこそ亘理土地改良区へお越し下さいました。
心から歓迎を申し上げます。
昨年は、震災の影響により約2割の水田しか作付ができませんでしたが、今年は6割の水田で作付をすることができました。
国、県の支援を受けて復興に向かって精一杯取り組んでおります。
亘理土地改良区・三品理事長挨拶
◆亘理土地改良区視察研修
≪会議室にて説明を受ける≫
「土地改良区の概要について」
宮城県亘理郡亘理町、山本町2町にまたがる土地改良区です。
地区面積 4,635.82ha
組合員数 4,772人
理事13名、監事3名、総代60名、職員20名
2階の会議室は、復興支援にあたっている東北農政局に貸しています。
亘理土地改良区会議室にて研修
◆亘理土地改良区視察研修
≪中央管理所≫
亘理土地改良区事務所の2階にあります。
阿武隈川から取水している「岩地蔵揚水機場」をはじめ、管内の用排水機場のポンプの運転や水量調整などが集中管理されています。
トラブルがあった時には、NTTの電話回線を利用して、携帯電話にメールが送られる仕組みになっています。
中央管理所(水管理システム)
◆亘理土地改良区視察研修
≪亘理土地改良区玄関前にて≫
昨年の東日本大震災で、この建物の周囲は約20㎝程、地盤が沈下をいたしました。職員も1人津波で犠牲になりました。
津波による犠牲者は亘理町が約300人、山本町が約700人で両町合わせて約1,000人の方がなくなっています。
亘理土地改良区の玄関前にて
◆亘理土地改良区視察研修
≪阿武隈川の堤防修繕箇所≫
阿武隈川をさかのぼった津波は、川が大きく曲がっているところを乗り越えて堤防を破壊しました。
震災前には6mだった堤防を1mかさ上げして7mにしています。
※ちなみに利根川の堤防は10mあります。
かさ上げ中の阿武隈川堤防
◆亘理土地改良区視察研修
≪がれきを片付けています≫
山本町のがれき置き場です。一瞬にして集落を飲み込んだ津波は、がれきと化しました。
そのがれきの量は、通常のゴミの100年分以上に相当する量だそうです。
土地改良区の車に先導していただきました
◆亘理土地改良区視察研修
≪常磐線の線路敷です≫
常磐線が通っていました。草が生い茂り、説明を受けないと線路敷だったことが分かりません。
この付近を通過していた貨物列車は、約100mほど流されたそうですが、運転者さんは無事でした。
この付近の海岸沿いでは「イチゴ栽培」が盛んに行われていました。ハウスも家も何もなくなってしまっています。
水田は、地盤沈下を起こしているため、水が引かず元に戻すことが困難なところもあります。
草が生い茂る常磐線線路敷
◆亘理土地改良区視察研修
≪津波の被害を受けた山本町・揚水機場≫
3台の用水ポンプで約100haの水田に用水を送っていましたが、津波でつぶされてしまいました。
この付近の津波の高さは、13mにも達したそうです。
一つの土地改良区の力だけでは、到底復興することは無理なので一切、国に任せているとのことです。
津波の被害を受けた山本町・用水機場
◆亘理土地改良区視察研修
≪新しく建てられたいちごハウス≫
イチゴ農家の方は、丹精込めて土づくりをしてきました。津波の被害を受けてしまい土耕栽培ができなくなりました。やむなく高床栽培に切り替えています。
高齢の人たちは、イチゴ栽培を続けていくかどうか思案しているそうです。
4軒の農家が新しく建てたいちごハウス
◆亘理土地改良区視察研修
≪除塩作業中≫
除塩作業は、県でやっていただいています。
先ず水田と排水路にたまったヘドロをとり、揚水機で水が送れるようにします。
水田に水を張り、暗渠を使って水を抜きます。耕運をしてからまた水を張る、この作業を何度も何度も繰り返して除塩をします。
来年は、約8割の水田で水稲が作付できるようにしたいと考えております。
除塩作業中の水田